虫の変態

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虫の変態

梅雨真っ只中の香川県ですが、

今日はたまたま晴れてます。

でも暑いです。

 

春先から我が家の庭の「はるか」の木に、

アゲハ蝶の一族がお住まいなのは知ってました。

住んでるだけなら良いのですが、もちろん生きるためにはお食事も必要。

葉っぱは文字通りの、無残な虫食い状態になっています。

すでに小さな小さな「はるか」の実もなってるのに。

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蝶は完全変態の昆虫で、

卵⇒15令幼虫⇒サナギ⇒成虫 と、

かなり長い期間の不気味なビジュアルの時代を経て、

きれいな羽をもつアゲハ蝶となって大空へ飛び立ちます。

4令幼虫までは、「げっ!気持ちわるっ!」と、写真に撮るどころか、

大事に育てている「はるか」の若葉を食い荒らす敵としか認識していませんでした。

(なので、見つけ次第駆除の対象に)

 

しかし、ふと気づくと1匹だけ、かなり巨大な5令幼虫にまで育っていました。

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厳しい境遇を生き抜いてきた強運の持ち主だけあって、

身動きのできないサナギ時代こそ雨露凌げるような場所を選んでか、

ある日、我が家の軒下の棚の側面でサナギ化してました。

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ちょっとクリオネっぽくないですか?

 

そして昨日・・・・

一日中雨降りの夕方にもかかわらず、すでに蝶は旅立った後でした。

 

羽化の瞬間を撮ってやろうと、手ぐすね引いて待っていたのですが、

さすが生存競争をくぐり抜けてきたツワモノ。

お前の目論見はお見通し、とばかり、見事に裏をかかれました・・・

 

普通は、夜から早朝にかけて、というのが一般的?だと思っていたのに、

平日私が不在の真っ昼間を羽化のタイミングに決めていたようです。

というわけで、もぬけの殻の写真で締めくくります。

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まぁ、専門の写真家ならともかく、会社務めの境遇を顧みず、

気まぐれな昆虫の成長記録などを、と思ったのが間違いなんですけど。

卵の写真も撮らず、蝶になった写真もなく、

起承転結の内、肝心の起・結のない記事で申し訳ありません。

 

でも、実はもう1個別のサナギを見つけているので、

うまく行けば羽がまだシワシワのアゲハ蝶を写せるかもしれません。

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大谷

 

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